女子高専生 ってどんなだろう?

「女子学生が少ないの?」「興味はあるけどなじめなかったら...」など、
不安を抱える女子中学生や保護者の方に!
東京高専に在校中の女子高専生にインタビューしました。

物質工学科|女子学生4名

インタビュー実施日|2024.01.20

なぜ高専を受験したのですか。また、高専は男子が多い学校ですが、不安はありましたか。

女子① - 入学前も後も不安はないです、ある程度覚悟はしていました。
女子② - 男子が多いことより、実験したい気持ちの方が大きかったので不安はないです。
女子③ - オープンキャンパスで実験を見てとても楽しそうだと思ったので受験しようと思いました。
女子④ - 小さい時から理科が好きだから、高専しかない!と最初から思っていました。

実験やものづくりをしたい人にとって高専はとても楽しい場所になると思いますし、男子が多い環境にもすぐ慣れると思います。
実際、私たちも今となってはこの環境が当たり前です。また、「自分」を持っていてしっかりしている人が多く、男子・女子などにこだわる人が少ないので気にならないです。

皆さんそれぞれが感じる東京高専の「推し」を自由に語ってください!

女子① - 基本、授業は90分授業ですが何教科か50分授業があるので空きコマができ、休憩できます!空き時間は好きなことをして過ごせます。
女子② - したいことができ、先輩方は研究室でのびのびと研究しています。
女子③ - 自販機が構内にたくさんあり、約60~100円と驚くほど安いです!
女子④ - 春休みなど長期休みは、危険物取扱者の資格をとったり、合宿で免許をとりにいったり有意義に過ごしています。

物質工学科ではどのような勉強をしていますか?

理科の応用のようなことをしています。分野ごとに細かく分かれているので、さらにより深いところを学んでいくようなイメージです。
また化学実験もしています。授業で学び、実験するのを繰り返します。ちなみに今(3年生の後期)は有機化学、生物学などを勉強しています。

物質工学創造実験の授業の取り組みを文化祭で発表したところ優勝に輝いたそうですね。
取り組んだ実験の内容や、苦労した点、楽しかった点、学んだこと、今後の課題など、教えてください。

私たちの実験はSDGsをテーマに、水素社会実現に貢献するため、エネルギー分野の実験として、水素を発生させることを目標にしました。
また、水素発生には金属を使わなければならないのですが、金属をなるべく使わないでエネルギーを作ることを目的として実験をしました。すでに結果の出ている実験では成果にならないので、先生にアドバイスをもらい新しい実験に挑戦しました。
まだ授業で習ったことがない範囲だったため理解するのが難しく、何もかもうまくいきませんでした。失敗の原因をしっかり見つけないと先に進むこともできないので、かなり時間をかけて行いました。

文化祭での発表を終えて、現在の感想を聞かせてください。

女子① - 今も数値がしっかりとれていないので継続して行っています。
女子④ - まだあまりうまくいっていないのですが、やるしかないと思っています。
女子② - 時間ごとに水素が増えていくと仮定してやっているのですがなかなか増えていかなくて…
女子③ - これができたら社会に貢献できる!そう思ってやっています。苦労は多いですが、水素が発生した時はとても嬉しかったです!

将来希望する進路について教えてください。

女子① - 薬品系や化粧品関係の企業に就職したいと考えています。
女子② - まだはっきりとは決めていないのですが、進学したいと考えています。

東京高専を目指している中学の理系女子の皆さんに、一言お願いします!

高専は自由です。
制服がなく、化粧をすることも髪を染めることも特に校則で禁止されていません。
普通の高校より、先輩後輩という垣根がなく気軽に接することができるので居心地がよいです。
3年生になると2泊3日の研修旅行があります。クラスごとに自分たちで行き先を決めるのでとても楽しく、思い出をたくさん作ることができました。
したいことがある人にはぜひ来てほしいです。